アクアの旅

シナリオ

水のある星、空気のある星。太陽系の中にひとつだけそんな星・地球がある。
02 BA やあ、みんな。僕の名前はアクア。僕はみんながすんでいる太陽系とは別の宇宙空間にある水のある惑星にすんでいるんだ。これはクレール号、僕の宇宙船。僕の惑星でつくられたAIコンピューター搭載のスペースシップ。いま僕は地球の雲のなかにいる仲間からのSOSを受けてやってきたんだ。
03 C まもなく、地球の大気圏ヘ突入します。少しだけ揺れます。
04 BA ここが地球か。
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C 空気の状態をスキャンします…。

C スキャン完了。

BA え〜これでは僕たちは生きていけなくなるよ。地球からのSOSはこれだったんだ。クレール、急ごう。

C 瞬間移動装置を作動します。

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RA 来てくれたんだね。ありがとう。

BA うわ〜どうしたんだ、その色。生存可能の指標を表すバロメーターが赤くなり危険な状態だって示してるじゃないか。

07 RA ここは山間部だからまだ空気の状態はいいんだ。水の精である僕らは川、海、水蒸気、雲、雨になって群生する花、地球を循環してるだろう。でも都市部の川ではゴミや美しい河の風景など合成洗剤など家庭や工場からでる水でかなり汚れてきているんだ。このまま環境破壊がすすむと地球の生き物はすめなくなると思う。
08 BA どうしてこうなったんだ。
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RA 地球はいま、ソイルの標的になってしまったようなんだ。

BA え〜。全宇宙に指名手配されている環境破壊促進者あのソイルの標的になったって!!

10 RA そうなんだ。僕は何度も小型ソイルの姿をみている。僕たちの姿もソイルの姿も人間には見えないのは同じだけど、ソイルは人間の自分勝手な心を食べて生きてい分解されにくいるているから、すぐかぎつけて心に入りこみ食べてパワーアップしていく。食べられた方の人間はさらに悪くゴミなどになるだけでなく、周りの人間にまで自分勝手な心がうってしまうからますます環境破壊がすすんでいるんだ。
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BA 地球人というのは自分勝手な人ばかりなのか。

RA いや、いろんな国が集まり、これ以上地球環境が悪くならないようにするためにはどうしたいいかを考えたり、一人一人ができることをしていこうという動きもある。

BA 僕はソイルの実物をみたことがない。

RA ぜひソイルによって引き起こされた現状を都市部でみてくれ。

BA クレール、移動だ。

C 了解。

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BA ここは…。

RA 人間が生活している 町の中を流れる川だよ。

BA あ、なんか流れてきた。

RA 空き缶だ。誰かが投げ棄てたんだろう。

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BA 棄てた?川はごみ箱じゃないし、あれは落ち葉みたいに自然に戻るものじゃないだろう。

RA 人間の中には、してはいけないことを平気でしてしまう人がいるんだ。

BA それじゃ、地球の環境にいいわけないよ!よく見ると川のいろんな処に、ゴミがあるじゃないか。ソイルはそんなルール違反が大好物じゃないか。

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RA この川の状態は、一つの例にすぎない。人間の出すゴミを見てくれ

BA OK。瞬間移動装置作動!

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BA ここはどこだい?

RA ゴミの埋め立て場だよ。アクア君には地球のこの姿を見て欲しかったんだ。

BA これって全部ゴミなのかい?

RA すべてゴミ。地球のいろんな場所にここと同じ様なゴミの埋め立て場があるんだ。

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RA 今、地球では様々な環境破壊の問題が起こっているんだ。増え続けるゴミに対処するために、新しいゴミ処理場が必要となり、山や海が埋め立てられてれて、豊かな自然が徐々に失われている。しかも、ゴミの埋め立て場やゴミ処理場から出る生物にとって有害な化学物質で地下水や川の水がよごされ、魚やカエルなどに影響がでていところもある。石炭や石油を燃やした時の煙に含まれている窒素やイオウは酸性雨となって地球にふってくるんだ。

BA それでRAの身体が赤になってしまったんだね。

RA 動物や人は酸素を吸って、二酸化炭素をだすんだけど、この二酸化炭素は物をつくったり燃やしたりしてもでるんだ。この量が増えたんで地球の温度がいま上ってるんだ。

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BA それにしてもひどいな…ここは。アレあそこにいるのはソイルじゃないか。

RA いたぞ、あれは働きソイルだ!

BA あ、あこにも、ここにもソイルがいるぞ!!分解されにくいプラスチックゴミやフロンガスを使ったエアコン、冷蔵庫とともにここにきたんだ。ああ〜ソイルを見つけたって僕らにはどうすることもできないなんて・・・

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RA 僕の友達キクコにあいに行こう。

BA えっ、僕らが見える人間がいるの?

RA うん。急いで。

C 了解。瞬間移動装置、作動します。

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RA ここがキクコの家だ。人の生活の基本は家にあるんだ。だからゴミも生活している人々ここから生まれるんだ。

BA ここからあの汚いゴミの埋め立て場は想像できないな〜。

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RA キクコ・・・。

KI やあアクア、今日は友達と一緒かい。

BA こんにちは。嬉しいな。本当に僕たちが見えてしかも話しが出来るんだ。

RA キクコ、僕とはじめてあった時のことを話して。

KI いいよ。私はある日学校の行きと帰りにたばこの吸い殻を拾ったの。次の日はないと思ったのに同じ数の吸い殻が落ちているの。毎日、毎日ね。大人は私たちにゴミはゴミ箱に入れなさい、それも燃やしていいゴミと いけないゴミをわけなさいっていってるのに。どうしてですかって先生に聞いたんだけど、先生も答えられないんだ。なんだか悲しくなって涙がでたの。そしたら窓のところにアクアくんがすわってたんだ。アクアもないてたね。

RA 僕はキクコに逢えたことが嬉しかったんだ。

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C 平成10年度に金沢市民一人あたりが一年間に出した家庭から出るゴミの量は273kg。市民全員のゴミをキクコの学校の25mプールの中にれたとするとおよそ820のプールが埋まることになります。

KI そんなプールで泳ぎたくないな。

22 C 環境を壊す原因は家庭にたくさんあります。食事が終わって洗い物をして食べ残しのおみそ汁をそのまま流すと川が汚れ、海が汚れます。
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C おみそ汁200mlをそのまま流したとします。それを魚が住める程度まで綺麗にするには、お風呂の浴槽約5杯分の水が必要です。ジュースや牛乳、ラーメンの汁にはもっと水が必要です。

BA みんなそんなこと知ってるの?それに知ってても行動しなかったら・・・。しかもソイルが地球にいるとなると、ドンドン環境破壊が進むことになるぞ。

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KI ソイルって、アクアがいってた人間の自分勝手な心を食べて環境をますます悪くさせるやつでしょう。

BA さっきゴミの埋め立て場に働きソイルがうじゃうじゃいた。どこかにそいつをコントロールしている女王ソイルがいるはずだ。キクコ、地球を守るためだ。一緒にソイルを探してくれ。

RA キクコ、ソイルをやっつけ、地球を守ることができるのは、地球のこどもしかいないんだ。

KI わかった。ソイルのいそうな場所といったら分別してないゴミ、ゴミの野焼き、空き缶やお弁当、たばこのポイ捨て、あ〜いっぱいあるよお。

BA そういう現場を廻ってみよう。瞬間移動装置作動!

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C ソイル発見。

RA あ、働きソイルだ!

BA あのゴミ収集車を追うんだクレール。

C 了解、追跡開始します。ターゲットにロックオン。自動追跡モードに移行します。

KI あの自動車はどこにむかってるんだろう…。

C たぶん、ゴミの埋め立て場と推測されます。

BA やっぱりあそこか…。

KI クレール、絶対見逃さないでね。

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BA 女王ソイルだ!見つけたぞ!

S だれ?

BA アクアだ!

S なんだ、アクアか。よく私が地球にいるのがわかったわね…。でもあなたたちにはなにもできない。

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BA ソイル!地球の環境破壊を加速させているのをやめろ!

S そうはいかない。地球環境を破壊させる人間のおごった心、自分勝手な心が食べ物なんですもの。いまの地球には食べ物が豊富よ。

RA お前、美しいこの「地球」の環境を破壊するのか?

28 S 私たちが?笑わせないで!あなたたちもその目で見たでしょ。このすさまじいゴミの量を…。分別もしないで捨てたりするのを。私の力をもってしてもこんな沢山のゴミを出させることは不可能よ。これは人間自身がゴミを出しているの。まだ使える物を平気で棄てるような人間などいずれゴミの山のなかで滅びるに違いないわ。
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KI そんなことはない!

S あっおまえは人間!!おまえに私が見えるの?

KI みえるよ。

S そんなばかな。人間には見えないはずだよ。

KI だまって!あなたたちに心を食べつくされてしまうほど人間はおろかじゃないわ。

S おっとおまえのような人間がいるなんて。危ない、危ない。

KI まて、逃げるのー。

30 S いや違う。おまえの心は私の食べ物じゃないだけさ。でもこれだけは憶えとくがいい。私たちがいなくなっても地球の環境が悪くなるのはふせげないよ!
31 S なんせこの地球に住む人間達は、まったく悪い事をしているとは思ってないからね…。私たちの目的は地球征服ではないんだよ。地球環境を破壊させている人間の心を食べているだけなんだから。
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RA やっぱりソイルの弱点はキクコのような地球環境を守ろう、これ以上環境破壊をするのをやめようとう心なんだ。

KI 私のような・・・。

BA そうだよ。キクコのような心の人が増えればいいんだ。ソイルはここからは消えただけで、どこか違う場所に移動したに違いないんだから。

KI あっレッドアクアの色がブルーになってる。

BA 本当だ。

33 RA 人間も地球が美しい事を、頭では知っていると思うんだ。でも日常の生活ではそれを意識する事はあまりないのかもしれない。だから「自分一人ぐらいなら、いいか…」とゴミをすててしまうのかもしれない。その結果が、あのゴミの埋め立て場なんだと思う。
34 KI 私はソイルがにげる前に言っていた事が気になるの。人間は地球にとって本当にソイルより危険なそんざいなのかな〜。
35 BA 地球に住む人間が、今のままでいいと思うならそうだよ。でも、地球に住む人間一人ひとりが、「今ならまだ間に合う」!「みんなでこの青く美しい地球を守っていこう」!「地球で生きている森の木々や動物たちと仲良く住みたい」!そのためにどうしたらいいのかをみんなが考えて、行動することだよ。
36 KI そうだね、そうじゃなきゃいけない。ソイルはいつも私たちをねらってる。私も気をつける。でないと、手遅れになってしまう。地球は人間だけのものじゃないんだね。地球にすんでいる動物、魚、虫、そして目に見えないアクアくんたちみんなのものなんだ。
37 BA キクコのそのことばをきいて安心して帰ることができるよ。さようなら。
38 RA きてくれてありがとう。
39 KI さようなら
40 BA ボクはみんなのことを信じてる


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